レジリエンス(逆境からの回復力)
心理学・組織論におけるレジリエンスとは、逆境から回復する力とストレス下でも機能し続ける力のことである。個人・組織・システムのいずれにも適用される概念である。
定義の核心
- 2つの側面を持つ:逆境からの回復と、継続的なストレス下での機能維持。
- 個人・組織・工学的システムのいずれにも等しく適用される。
- 生まれつきの資質ではなく、訓練と経験によって伸ばせる能力である。
レジリエンスを高める要因
- 認知的柔軟性(=状況の解釈や対応の仕方を切り替える能力)。
- 社会的サポート:資源と帰属感をもたらす人間関係。
- 困難な状況に意味や目的を見出すこと。
- 身体的な基礎:十分な休息と定期的な運動。
混同しやすい概念
DNS(=ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み)のドメイン委任——レジストリ(登録管理団体)/レジストラ(登録事業者)/委任——は別の概念である。ただし「DNSの冗長化・フェイルオーバー設計」はシステム工学的な意味ではレジリエンスに該当するため、どちらの意味で使うかは文脈による。
出典・参考
- 論文:"Ordinary magic: Resilience processes in development" —— Ann S. Masten、American Psychologist、56(3), 227–238(2001年)
- 書籍:Option B: Facing Adversity, Building Resilience, and Finding Joy —— Sheryl Sandberg & Adam Grant(Knopf、2017年)
- American Psychological Association: Building Your Resilience —— 公式サイト(APA、米国心理学会)
- 書籍:Resilience Engineering: Concepts and Precepts —— Erik Hollnagel 他編(Ashgate、2006年)—— システム工学的観点