メタ認知
メタ認知(=自分の認知を認知すること)とは、俯瞰(=物事を一歩引いて全体を見渡すこと)よりもさらに一段深いところで、自分の思考そのものを観察する働きを指す。
3つの層
- メタ認知的知識 — 自分が何を知っていて何を知らないかを把握する
- モニタリング — 自分の思考プロセスをリアルタイムで観察する
- コントロール — モニタリングの結果を受けてプロセスを調整する
なぜ重要か
メタ認知とは、今まさに下している判断の根拠が薄いことに気づく能力である。学習効率・意思決定の質・コミュニケーションの向上に直結する。Kruger & Dunning(1999年)は、メタ認知が低いほど過信につながることを示した。これはダニング=クルーガー効果として知られている。
鍛え方
鍛え方は、事後に自分の思考プロセスを言語化するだけでよい。書く・話す・振り返るというシンプルな内省の習慣で十分である。
出典・参考
- 論文: 「Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry」— John H. Flavell, American Psychologist, 34(10), 906–911(1979年)
- The Cambridge Handbook of Metacognition — 書籍、ケンブリッジ大学出版局
- 書籍: 「Make It Stick: The Science of Successful Learning」— Peter C. Brown, Henry L. Roediger III, Mark A. McDaniel(Belknap Press、2014年)
- 論文: 「Unskilled and Unaware of It」— Justin Kruger & David Dunning, Journal of Personality and Social Psychology, 77(6)(1999年)