AI検索評価:12指標の全体像
GMO AIサーチラボでは、ChatGPT Search・Gemini・Google AI Overview・AI Mode・Copilot・Claudeの6つのAI検索エンジンを、600問のバランスの取れたクエリセットで比較する。この比較には12の観測指標を用い、各指標は5つの潜在構成概念(ラテント・コンストラクト=直接観測できないが指標を通じて間接的に測る概念)のいずれかに対応づけられている。
12指標の概要
- 指標1〜8は、Princeton GEOベンチマークやHELMなど、先行研究ですでに確立されている標準的な指標である。
- 指標9〜12はGMOが独自に追加したもので、ブランド言及率・引用一貫性・鮮度・DA相関(ドメインオーソリティと引用頻度の相関)から成る。
- 各指標は、1つまたは複数の潜在構成概念(C1〜C5)の「観測可能な影」として機能する観測変数である。
構成概念との対応マップ
- C1 引用忠実性は、引用率(指標1)と正確性スコア(指標3)から構成される。
- C2 情報源信頼性バイアスは、多様性(指標2)・日本ドメイン比率(指標5)・TLD分布(指標6)・一貫性(指標10)・DA相関(指標12)の5つから構成される。
- C3 ブランド可視性はブランド言及率(指標9)から、C4 タスク完遂は回答長(指標4)とレイテンシ(=応答までの遅延時間、指標8)から、C5 鮮度は鮮度指標(指標11)からそれぞれ構成される。
成果物ごとの活用方法
- 週次レポートでは、12指標すべてを6エンジン×セクター別に集計する。
- クライアント向け成果物では、ブランド言及率・引用重複率・DA相関の3点セットを中心に報告する。
- 学術プレプリントでは、仮説H1〜H6を通じてノモロジカル・ネットワーク(=構成概念どうしの理論的な関係網)の妥当性を検証する。
理解に必要な周辺概念
- Jaccard類似度(=2つの集合がどれだけ重なっているかを示す指標)は、引用重複度(指標7)と引用一貫性(指標10)の算出に使う。
- Cohen's d(効果量)・κ(カッパ係数)・Krippendorff's α(クリッペンドルフのアルファ係数)は、エンジン間の効果量とアノテーション(=人手でのラベル付け)の評価者間信頼性を測定するために使う。
- ノモロジカル・ネットワーク(nomological network=構成概念妥当性を検証するための理論的関係網)は、C1〜C5と12指標を結びつける妥当性の論拠となる。
この整理で押さえるべき点は、「12の観測指標」と「5つの潜在構成概念」を混同しないことである。指標は計測器であり、構成概念はその計測器が測ろうとしている能力そのものである。
関連ノート
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