デジタルアーキテクトになるための教科書 —— 目次(学習ロードマップ)
「デジタルアーキテクト —— 企業のデジタル基盤全体を設計し、ビジネス戦略と技術実装をつなぐ人」になるための正典的な教科書の目次である。下に行くほど、抽象から実装、そして統合へと進む。各章は今後、独立したノートへと育てていく。
読み方の補足:まずデジタルアーキテクトという職業と序章(00)を読むと全体がつながる。
Part I —— 基礎(前提知識)
- アーキテクトとは何か —— 建築家というたとえと「全体構造を設計する人」
- アーキテクト系譜 —— EA → SA → TA という役割分担
- 補足:EA=全社IT戦略(何をするか)、SA=個別プロジェクトの技術解決策(どうやるか)、TA=実装(建てる人)。
- ITの基礎 —— ネットワーク・OS・データベース・仮想化
- クラウドの基礎 —— オンプレミス(=自社で機材を所有する方式)との違い、IaaS/PaaS/SaaSの区分
- 補足:IaaS/PaaS/SaaSは、どこまで借りるか(土地だけ/設備付きの土地/完成品)の違いである。
Part II —— 全体設計(アーキテクチャの核心)
- 四層モデル —— ビジネス・データ・アプリケーション・インフラ
- 設計手法①:TOGAF —— 設計・運用・ガバナンスの「手順」
- 設計手法②:Zachman —— 企業を記述するための「分類地図」
- 設計表記法:ArchiMate —— アーキテクチャを図で描くための共通言語
- 非機能要件 —— 性能・可用性・拡張性・コスト
- 補足:非機能要件とは「何ができるか」ではなく「どれだけ速いか・どれだけ落ちないか・どれだけ安いか」という品質面の条件である。
Part III —— 技術的柱(実装スキル)
- クラウド設計 —— AWS/Azure/GCPの主要サービスと選び方
- データアーキテクチャ —— ストレージ・統合・分析基盤(データレイクなど)
- 補足:データレイクとは、形式を問わず大量のデータをそのまま蓄える巨大な貯蔵庫である。
- インテグレーション —— API・イベント・メッセージング
- 補足:APIとは外部から機能を呼び出す窓口である。イベント駆動とは「何かが起きたら動く」という接続方式である。
- セキュリティとゼロトラスト
- 補足:ゼロトラストとは「内部だから安全」という前提を捨て、常に本人確認を行う設計思想である。
Part IV —— 経営との接続(橋渡し)
- DX(デジタルトランスフォーメーション)—— 事業の作り直し
- ITガバナンスと標準化 —— 守るべきルールと統制
- ロードマップ策定 —— 中長期計画と投資判断
- ステークホルダー管理 —— 経営陣と現場との合意形成
- 補足:ステークホルダーとは、プロジェクトに利害関係を持つ人々(経営陣・現場・顧客など)である。
Part V —— 実践(仕上げ)
- 資格で実力を証明する —— TOGAF認定とAWS/Azure/GCPの上位資格
- ケーススタディ —— 実際の設計判断を読み解く
- 集大成課題 —— 架空企業の四層デジタル基盤を1枚のシートに設計する
要点:資格そのものより「ビジネス課題を技術に翻訳し、形にした実績」が最終的に問われる。Part Vの集大成課題が、その最初の実績になる。
出典・参考
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