LLMとは何か — 仕組みを一気に理解する
LLM(大規模言語モデル)はChatGPTやClaudeの中枢である。「次に来るトークン(=モデルが扱う文字列の最小単位)を確率的に予測し続ける」ことでテキストを生成する巨大な確率機械だ。
中核の仕組み
LLMは直前までの文脈を受け取り、次のトークン(単語や単語の一部)を確率で選ぶ。これを1トークンずつ繰り返すことで文章を伸ばしていく。トークンとは、モデルが扱う最小単位のことであり、例えば「東京都」という語は「東京」と「都」に分割される。
飛躍の理由 — Transformer(トランスフォーマー)とAttention(注意機構)
2017年に登場したTransformerというアーキテクチャ(=モデルの構造設計)が転換点となった。Attention(注意機構)は、文中のすべての語の関係を、語同士の距離に関わらず一度に計算する仕組みである。これにより離れた語同士の参照関係も保持できるようになり、長いコンテキスト(=やり取りの文脈全体)の理解が可能になった。
学習の2段階
事前学習(Pre-training)では、インターネット規模のテキストを使って「次の単語を予測する」という課題を何十億回も解かせる。続く後調整(RLHF)では、人間の評価を報酬として使い、モデルに「望ましい答え方」を教え込む。RLHF(人間フィードバックによる強化学習)は、安全性・丁寧さ・有用性が身につく段階である。
強みと弱み
パラメータ(=モデルが学習で獲得した数十億〜数兆個の重み)は表現力を左右するが、実際にはパラメータ数そのものよりデータの品質の方が重要だとされる。LLMの弱点はハルシネーション(幻覚)で、モデルは「もっともらしい」語を選んでいるにすぎず、真実かどうかは保証されないため、自信満々に誤情報を出力することがある。この対策として定番なのがRAG(検索拡張生成)であり、外部の信頼できる情報を検索してモデルに添付し、回答の根拠とする手法である。
LLMの正体は確率的な次トークン予測器であり、Transformerのattentionが文脈を保ち、RLHFが礼儀を与える。ただしファクトチェック(=事実確認)は依然として人間の役割である。
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